「澁澤塾」って...?
- Kitakaze, Ryuichi
- 4月17日
- 読了時間: 4分
「なんでもできる澁澤塾」
何か面白いことが企画できて、挑戦できて、、、
そんな環境を作るのが澁澤塾なのか。
もちろん、そういう側面もあるとは思うが、
それは「澁澤塾だから」できることなのか。
澁澤塾の本質は、僕はそこにはないと思う。
「なんでもやる」「挑戦する」
これは、澁澤塾の存在意義そのものではなくて、活動の結果でしかない。
つまり、より多くの一橋生が「企画する」「挑戦する」「積極的になる」ために、
相互に刺激を与え合うコミュニティではないかと。
これは「啓蒙」ではない。何か価値観を押し付けるんじゃない。
一緒に学び合い、刺激し合う。
まぁ、そんな人たちが増えたらもっと面白いことができるんじゃないか、
という利己心はあるかもしれない。
先日、「クニコン」の企画をしたいと見切り発車した会議で、
本当に自分がしたいことを内省した。させてもらった。
のじや、ひろはるや、みすみん、ありがとう。
そこでせつさんとも話したのだけど、
どうも求めていたものが、彼が澁澤塾を作った経緯と似ている。
彼にそう言われた。たむこうさんも首肯した。
でも単に言われただけじゃない、自分でも確かに似ていると思った。
でもその実現に向けて考えている手段は少し異なる気もする。
しかし、せっかく彼が作ったコミュニティを活かしたい。
「人が挑戦するには」
ここで言う「挑戦」は、別に大きなものでなくて良い。
ある団体に入る、ちょっと一人旅してみる、そんなことでも良い。
より小さな「挑戦」は、______
例えば、家や大学の近所を歩き回ってみる、ずっと入りたかったお店に入ってみる、誰かにDMしてみる______
これは、少し勇気を出せば、誰だってやってる。
思い返せば、あれも一つの「挑戦」だったんだなと思うことはあるはず。
でも、もっと大きな「挑戦」は?______
自分語りで申し訳ないが、管弦楽団の有志と合同でやった「兼松ミュージカル」とか、そういう100人とか大人数を巻き込むもの______
そういう「挑戦」をするには、自分自身の小さな経験の積み重ね、
或いは周囲の人たちから聞いた経験談...
こうした"サンプル"の蓄積によって、
「もしかしたら自分にもできるかも...!」と思うことが必要なのだと思う。
(もちろん、大きい小さいは各個人の価値観に依る)
僕自身の経験で言えば、
中高の仲の良い先輩に憧れ、ミュージカルをやりたいと思った(周囲の人間の経験談1) ↓ 大学に入り、ミュージカルサークルに入った(小さな挑戦1) ↓ 1年生の一橋祭で、演出陣(1公演を主導する立場)の4人のうちの1人になった(小さな挑戦2) ↓ 様々なやり方や知識を先輩方に聞いて回り(学び)、 自分なりのやり方を模索した(思考) ↓ 一橋祭公演を、主に照明大道具で主導した(実践) ↓ 一橋祭公演を成し遂げた(経験) ↓ 達成感とともに悔しさを感じ、「あれが出来たのは良かった」「ここはもっと出来たのに」などと振り返った(内省) ↓ 何か刺激が欲しいと、みねちょに連れられ澁澤塾に入った(小さな挑戦3) ↓ 先輩方や同期の過去の挑戦、現在の挑戦をたくさん見聞きした(周囲の人間の経験談2) ↓ 自分でも「また挑戦したい」「今度は上手くやりたい」と思いながら、生フルオケのミュージカルの理想を語った(思考) ↓ コア・メンバーを集め、企画をスタートさせた(大きな挑戦) |
長くなるのでここまでにするが、
①「周囲の人間の経験談」に触れ、
②小さな「挑戦」を蓄積し、
③その過程で「学び」「思考」して「実践」し、
④「内省」し、
①再び「周囲の人間の経験談」に触れて
②より大きな「挑戦」をしようと動き出した
という流れがある。
僕はこの点、非常に恵まれたと思う。
全く同じ経験をしてほしいというわけではないが、
しかし、僕の大学生活はこうした挑戦によって、
色々な人と巡り会えたし、学べたし、豊かになったと感じている。
傲慢と言えば、非常に傲慢だ。
けど、この流れはある程度普遍化できるのでは、とも思う。
せつさんやたむこうさん、あるいはみすみんもサンプルだ。
この流れを、意図的に作り出したい。
色んな人と交流できる場
他人の経験談を近しく聞ける場
小さな挑戦ができる場
学べる場
思考できる場
実践できる場
内省できる場
大きな挑戦ができる場
(ここで言う「挑戦」「実践」は重複していると思うが、未だ粗い言語化なのでご容赦)
もちろん、所属する人間が上記すべてを澁澤塾で完結させる必要はない。
というか、それは価値観が凝り固まることに繫がり、望ましくない。
所属する人間が、
自分に不足していると思われる「場」を補完する機能を澁澤塾に見出だせれば、
それが一番良い。
澁澤塾って、そういうコミュニティなんじゃないか、とも思う。
___________どうだろう。
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